アーティストの方に『オススメのインターフェイスありますか?』と聞かれる事が多く、予算や使用PCによって選択肢は多々あります。 その中でも今まで実際にレコーディング現場で使用したインターフェイスですとRME FIREFACE UFXがオススメです。 UFXをオススメする理由は素直な音質(出入力)とドライバーの安定性と保守力、豊富な拡張性です。 まず音質は癖のないフラットな音でADDAもしっかりしているのでプラグインの掛り具合も抜群に良く、S/N比も素晴らしいクオリティーです。 現在マスタリング、ライブレコーディング、外スタジオ作業時に使用しておりクライアントの皆様にも納得して頂ける音質です。 次にドライバーですがMacの場合、メジャーアップデートを行うとアップデート前に使用出来たドライバーが使用出来なくなるケースが多い中、RMEのドライバーはいち早くOSに対応したドライバーをリリースするので、 万が一、Macがクラッシュして新しいMacに入れ替える際もドライバーが各OSに対応しているのでインターフェイスを入れ替える事もなくお財布にも優しいです。 またCRP STUIDOもPro Tools HDを導入する前はPro ToolsとUFXをメインシステムに作業しており、極めて低いレイテンシーはPro Tools HDに引けを取らないと実感しております。 最後に豊富な拡張性も魅力的で、ADATを2系統用意されているので48kHzまでの動作時に28チャンネルのアナログ入出力が可能で、ライブレコーディングの際もチャンネル不足にはなりません。 ADATが2系統装備されているインターフェイスは数少ないので貴重でしょう。 UFXをコントロールするデジタル高性能ミキサー/ルーター『TotalMix FX』はリコール性が高いの各現場での設定もスムーズに行えます。 UFXと同じFirefaceシリーズ(Fireface 802、Fireface UC、Fireface UCX)もオススメです。 逆にオススメしないUBS2.0バスパワーで動作するインターフェイスです。 USB2.0のバスパワーはインターフェイスやファンタム電源を使用するには微弱な電圧で、その電圧で処理を行うと機材本来の良さも発揮出来なく動作も不安定になりがちです。 USB3.0やThunderboltはインターフェイスやファンタム電源が動作する電圧を確保しているので問題ないと言われていますが、出来ればアダプタ付きのインターフェイスが安心出来ると言えます。 宅録でレコーディング本番テイクを収録出来る時代になったからこそインターフェイスのクオリティーが大きく仕上がりに左右します。 今回紹介したUFXのようなフラッグシップモデルは決してリーズナブルな価格とは言えませんが、それ以上にプロ現場で使用出来る高音質や長く使用出来る保守力など費用対効果は高いと思います。
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