Mesa/Boogieのキャビネット特有の、歪まずワイドに膨らむ粘り強いサウンドを再生できるRoad King Slant Cabinetを導入しましたので紹介します。
現代の音楽シーンにマッチするMesa/Boogie Road King Slant Cabinetとは
Road King Slant Cabinetは4x12inchのスピーカーを搭載しており、許容入力は300Wとなっています。
Rectifier 4×12 Slant Cabinetから設計の基礎を得ています、そしてキャビネットの中央に区切られた垂直パネルが追加されているため、キャビネットの閉じた背面側を開いた背面側から分離しています。
使用スピーカーについて、Celestion Vintage 30はクローズドサイドに、Mesa/Boogie独自のMC90 BLACKSHADOWはオープンサイドに搭載されており、驚くべき音色の多様性とアプリケーションの柔軟性が提供されています。
迫力のある低音、クリアで定位感のある中音、明瞭で歯切れの良い高音を再現することが出来、ハードロック・ヘヴィメタルなどラウドなミュージックシーンにとって欠かせないキャビネットと言えます。
細部までこだわり抜かれた強靭な作り

Road King Slant Cabinetのエンクロージャーは、空洞のない最高級の船舶用にも使用されるマリングレードの、バルチックバーチを使用して作られています。
超強力な接合部分は、接着剤と釘で固定されています。
バッフルスピーカーには接合部の強度のために優れたダドジョイント構造が採用されており、補強のため「すじかい」が施されています。
グリルはバッフルボードではなく、別のグリルボードに巻き付けられています。
グリル素材は、特別なコーティングに浸した強撚ジュートで作られており、トップエンドをフィルタリングする事によってより甘いレスポンスを実現しています。
ARMOR仕様のこちらのキャビネットは、キャビネットの側面を金属カバーで囲うことでよりタイトなサウンドを実現しています。
ARMOR無しのキャビネットと音を比べてみると顕著にその違いが分かると思います。
見た目もメタリックな外観となっているため、ラウドなジャンルにはビジュアル的にもマッチしますし、個性的な一面もRoad King Slant Cabinetの良さの一つです。
特有のサウンドキャラクター

Open Back Side仕様によりスビーカー裏の1/4が開いているため、十分なボリュームを出しつつも輪郭がはっきりとした締りのある低音を得ることができます。
同メーカーのRectifier 4×12 Slant Cabinetと並べて比較すると、Road King Slant Cabinetは若干タイトで低域がより強調され、中音域が少し際立ち、オープンバックの影響による高域のきらめきが際立っていることが分かります。
レコーディングの際は、クローズドバック、オープンバックに合わせた複数マイクを使用して混ぜる事で、音圧と音抜けを持ち合わせたバランスで収録する事が可能となっております。
そしてRoad King Slant Cabinetは名前の通りスラントスタイルキャビネットとなっており、上部のスピーカーが上に向かってスラントしているため、スラントしていないキャビネットと比べると、より「モニター」効果が得らるようになっています。

同メーカーのMesa/Boogie Dual Rectifierとの相性は素晴らしく、このRoad King Slant Cabinetとのセットになることで、そのサウンドは100%以上の実力を発揮します。
潤沢で暖かみのあるエキゾチックなサウンド、至高のギターサウンドを表現する事が出来ます。
もちろん、Road King Slant Cabinetは各メーカーのギターアンプヘッドとの相性も良いため様々なサウンドメイクに対応できます。
定番の組み合わせやおすすめの組み合わせはもちろん存在します。
その上で様々なギターアンプヘッドとの組み合わせによって様々なサウンドが出せるので、ご自身にマッチしたサウンドを追求する事もサウンドメイキングには大切です。
サウンドメイクで迷った時は、知識豊富なCPRのエンジニアにご相談ください。
まとめ
ギターアンプのキャビネットは数多く存在していますが、Road King Slant Cabinetは他にはないサウンドを演出する事ができます。
ギターアンプヘッドでの音作りでサウンドキャラクターが変わりますが、キャビネットの持つ特性や特徴によってもサウンドは大きく変化します。
昨今では宅録環境でシミュレーターでのレコーディングが増えていますが、やはりアンプ実機での出音にはアンプ録りでしか再現できない音の密度や音圧があります。
CPR STUDIOでは各ギターアンプヘッド・キャビネットのメンテナンスを定期的に行っているため、音のへたりの心配は一切無く、CPR STUDIOではアンプの出音を最大限に生かすマイク・マイクプリアンプ等の機材をご用意しております。
厚みがあり素晴らしい至高のサウンドを出す事の出来るMesa/Boogie Road King Slant Cabinetを是非CPR STUDIOでご利用頂けたらと思います。
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