1970年にリリースされたNEVE 1073を始めとして、40年以上経った今もなお多くのレコーディングスタジオで愛用されるブランド『NEVE』。
そのNEVEの中でも多くのエンジニアを魅了するサウンドを作り出すトランス『マリンエア』を生み出したジェフ・タンナー氏が設立したメーカーがAURORA AUDIOになります。(ジェフ・タンナー氏はNEVEのシンボルとも言える赤ノブを開発したことでも有名です)
今回はAURORA AUDIOの8チャンネルマイクプリのGTP8を導入したのでご紹介したいと思います。
現行機種で限りなくOLD NEVEに近いサウンドを実現
GTP8はフルディスクリートクラスAのプリアンプを8基搭載したマイクプリアンプとなります。
全8基のプリアンプにはジェフ・タンナー氏とマリンエア社のスタッフが当時を忠実に再現したトランスが搭載されており、現行機種で限りなくOLD NEVEに近いサウンドを実現していると言っても過言ではありません。
各チャンネルは10dBステップゲインアッテネーターと+/-5dBのトリムが付いているので、様々なレベルのソースにも対応しています。(DIも搭載されておりこちらも絶品です)
サウンドの特徴は中低域の押し出し感と存在感が素晴らしく、特に複数本のマイクを使用して収録するマルチマイクでのレコーディング(ドラム録り、アンプ録り)ではオケの中でも異彩を放つサウンドで主張します。
CPR STUDIOにはOLD NEVEのマイクプリを常設しておりますが、GTP8はOLD NEVEの中低域を持ちながら抜けの良いサウンドが特徴です。
まとめ
OLD NEVEは経年劣化で個体差が出てくることが多く、8チャンネルのマイクプリがマッチングされている状態は非常に難しいです。
しかしGTP8であれば入念にマッチングされた状態で限りなくOLD NEVEに近いサウンドで収録出来ます。
NEVEをモデリングしたプラグインをいくつか所有しており、ブラインドテストを行いましたがGTP8の方が密度が高く音も上手く纏まる傾向があります。
是非この機会にGTP8を使用したレコーディングを体感して頂ければと思います。
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