CPR STUDIOをご利用して頂くお客様より、『宅録環境でのオススメのインターフェイスはなんですか?』と質問して頂くことがあり、今回はCPR STUDIOのエンジニアが宅録ユーザーにオススメのインターフェイスをご紹介したいと思います。
昨今、レコーディング機材が高機能低価格になり、多くの方がレコーディングスタジオに行かずに自身の環境でレコーディング、ミックスダウン、マスタリングが行えるようになりました。
レコーディングにおいてサウンドクオリティーを決めるのが音の入出力を担うインターフェイスで、数あるインターフェイスの中でも高解像度なサウンドを実現するRME Babyface Proをオススメします。
高解像度な入出力できめ細かいサウンド
入力部分は高音質マイブプリアンプが2機搭載されており、マイクプリがないシーンにおいてもピュアで高音質なレコーディングが行えます。
宅録環境で録音されたデータを当スタジオでミックスダウン、マスタリングを行う際にBabyface Proを使用したデータであれば、エンジニアの本領を発揮出来て高いクオリティーで仕上げることが出来ます。
(低価格インターフェイスによってはレコーディングデータのS/Nが悪かったりレンジが狭かったりする場合もあり、その際はミックスダウンやマスタリングで仕上がりに影響することもあります)
出力部分はXLRバランスは勿論、ヘッドフォンアウトが標準プラグとミニジャックの2種類が用意されているので利用シーンを問わず作業が行えます。
筆者はカジュアルな環境ではイヤフォンで作業するのでミニジャック、自宅環境やスタジオなどではヘッドフォンで作業するので標準プラグを使用しており、非常に有難い機能です。
入出力共に192kHzまで対応するSteady Clockでジッターを抑制しているので高解像度なサウンドが生み出されます。
ノイズとは皆無のUSBバスパワー
RME製品全てに言える事ですが、RME製のインターフェイスのUSBバスパワーはノイズとは皆無の領域です。
他メーカーのUSBバスパワータイプのインターフェイスはどうしても1本のUSBケーブルで音声信号と電源をコントロールしているので、ノイズが入ってしまったりとS/N面で懸念されていきましたが、RME製品のUSBバスパワーはS/Nが気になる事は安心して使用することが出来ます。
録り音段階では見えてこなかったホワイトノイズなどが限りなく少なく、ミックスダウンやマスタリング時にコンプレッサーやリミッターをかけても不要なノイズが上がってきません。
圧倒的な利便性の高さを実現したミキサーソフト「TotalMix」
入出力はRME専用のミキサーソフト「TotalMix」で行います。
使い始めた時こそシグナルフローが見えなく戸惑う部分もありますが、2〜3日使うとその利便性の高さに後には戻れなくなります。
ダイレクトモニタリングにも対応しているので、レイテンシーが気になる方にもオススメです。
TalkBackやDim、スピーカーA/B切り替えといったモニタ環境も充実しているので、シンプルなシステムから複数スピーカーや収録ブースがある環境にも柔軟に対応出来ます。
長期間サポートする安心のドライバー
インターフェイスのドライバーは新しいOSがリリースする度に必ず更新されるモノではなく、一瞬の断捨離のようにあるタイミングでOSアップデートに対応しなくなるモノです。
ドライバーの更新はメーカー判断にもよりますが通常5年程度が目安でしょう。
皆さんもPCを買い換えるタイミングでインターフェイスのドライバーが対応しておらずインターフェイスを買い換えた経験はないでしょうか。
またインターフェイスのドライバーは新しいOSに対応していないからPCを買い換えられない方もいらっしゃるかと思います。
しかしBabyface Proのドライバーは一番古いバージョンではMac OS X 10.6(2009年8月リリース)、最新バージョンではMac OS X 10.14まで対応しています。(2019年11月現在)
10年以上前のOSに対応しているドライバーをリリースしているメーカーは非常に珍しく、RME製品は1度手に入れると非常に長い間使用出来ることもオススメするトピックの1つです。
まとめ
Babyface Proは決してリーズナブルな金額ではないとは思いますが、今後音楽制作を行なっていく上で高音質レコーディング、長期間サポートするドライバーなどを長い目で考慮すると値段以上の価値が見出せるのではないかと思います。
入門用インターフェイスからBabyface Proに切り替えたクリエイターからは見えなかったサウンドが見えるようになって本当に良かったと言われます。
どんなインターフェイスを導入するかお悩みの方はBabyface Proもご検討頂ければ幸いです。
弊社エンジニアも外作業時はBabyface Proを使用しており、持運び用ケースにはサンワダイレクト ガジェットポーチを使用してバッグの中でもかさばる事なく持ち運んでおります。
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