ギター(Gibson Les Paul Heritage Series Standard-80 1981年製)を導入しました。

ギター(Gibson Les Paul Heritage Series Standard-80 1981年製)を導入しました。
Gibsonレスポールにしか出せない豊かな音を、誰もが必ず一度は耳にしたことのあるのではないでしょうか。
今回は1981年製Gibsonヘリテージシリーズのレスポールスタンダードご紹介します。

未来の遺産を掴み、歳月の証として鳴り響く。

Gibsonでは1970年代の後半から1980年代初頭にショップオーダーで少数製作されていたバーストレスポールのリイシューモデルを、ギブソン社が公式に登場させたヘリテージシリーズが存在していました。
ヘリテージシリーズはGibsonの原点回帰の先駆けの一つとして発売され、後にLes Paul Reissue・Historic Collectionへと進化していきました。

Gibsonヘリテージシリーズ

ヘリテージシリーズがレオズヴィンテージを始めとするアメリカ本土のショップオーダー、現在まで続いている原点回帰の方針を強く打ち出したという意味ではギブソン社の未来を大きく変えた歴史的に意義のあるモデルです。
このヘリテージシリーズは約3年間しか生産されておらず、Gibsonの中でもとても希少価値が高く、ヒストリックコレクションとは明らかに異なる、音抜けも魅力的なギターとなっております。
ヘリテージシリーズにはStandardとEliteの2種類が存在していますが、こちらはStandardのモデルとなります。
ヘリテージシリーズStandardはバーストライクな見事なフレイムメイプル、ホンジュラスマホガニーバック、3ピースホンジュラスマホガニーネック・ローズウッド指板となっており、いずれも厳選された材を使用しているため、とても高い評価を得ています。
カラーはヘリテージシリーズの3種類Vintage Cherry Sunburst・Antique Sunburst・Honey Sunburstの3種類のうちHoney Sunburstとなっております。

伝統的な造形

Gibsonレスポールスタンダードの仕様を踏襲しております。
ボディバックには温かい低音と豊かな中音域を持ちサスティンが持続するマホガニー、ボディトップには音のハリや煌びやかな高音出すメイプル材を使用したアーチドトップの構造となっています。
このアーチドトップ構造により、トップに膨らみが生じることで、共鳴性が増し、さらなる豊かなトーンを生み出します。
こちらのヘリテージシリーズは現行のレスポールスタンダードと比べてボディがやや小さく作られており、カッタウェイのホーンが少し尖っているのも特徴です。

王道のレスポールサウンド

メイプルトップ・マホガニーバック・マホガニーネックにローズウッド指板、ピックアップにはオリジナルの“New PAF”(Tim Shaw P.A.F)が搭載されており、これこそが”レスポール”というサウンドを奏でることができます。
リアピックアップは豊かでパワフルなトーン・高出力とサスティンが特徴的で、ロックやヘヴィメタルに最適です。
フロントピックアップは明るく透明なトーン、クリーンな演奏やジャズ、ブルース、ポップに最適です。
またセンターポジションのクリーンでリッチで温かみのあるトーンも魅力的です。

細部までこだわり抜かれたディテール

こちらの1981年製のGibsonヘリテージシリーズでは、ディープジョイントが採用されています。
ディープジョイントとはボディ内部に長めの接合部を持つデザインで、サスティンと共鳴性を向上しています。
またヘッド角は17度となっているため、ビンテージ同様のスペックとなっております。
そしてエボニー指板の恩恵で粒立ちが良く輪郭のはっきりとしたトーンを演出します。

まとめ

世の中には数々のギターが存在していますが、Gibsonレスポールにしか出せない音も存在しています。
1981年製のGibsonヘリテージシリーズはレスポールの元祖と呼ばれるバーストモデルを踏襲しており、ジャズ・ブルース・ポップス・ロック・ハードロック・ヘヴィメタルと多様なジャンルに対応でき、素晴らしいサウンドを聴かせてくれます。
Gibsonヘリテーズシリーズはアンプを選ばずどのようなアンプにもマッチしますが、CPR STUDIOにあるMarshall JCM2000 TSL100やJVM210Hを使用すれば往年のリッチなロックな音色を出すことができます。
CPR STUDIOでは今回ご紹介した1981年製 Gibson Les Paul Heritage Series Standard-80のレンタル(要予約)も行っております。
是非お試しいただきたい極上の一本、1981年製 Gibson Les Paul Heritage Series Standard-80をご紹介しました。

レコーディング時の要望の上手な伝え方

レコーディングスタジオでレコーディングをする時は、エンジニアとプレイヤーが一丸となってレコーディングします。
そんなレコーディング時に、エンジニアに様々な要望を上手に伝える方法についてのティップとなります。

レコーディング時にエンジニアに要望を伝える重要性

レコーディングの現場において、エンジニアは音楽制作において非常に重要な役割を果たしており、アーティストやプロデューサーの要望を正確に理解し、それを実現するための要となっています。
一般的にアーティストやプロデューサーが音楽のビジョンを持ってレコーディングスタジオに入ると思いますが、エンジニアはそのビジョンを具現化するために、細かいニュアンスや要望を把握する必要があります。
そしてアーティストが望むサウンドを実現するために、コミュニケーションが欠かせません。
エンジニアに要望を明確に伝えることは、レコーディングセッションを効率的に進めるためにも重要で、エンジニアが要望を理解することによりテイク数が減り、時間も短縮できる事になります。

また、曲の雰囲気や感情、演奏スタイルなど音楽的な意図についても、エンジニアがこれらの意図を正確に理解し、技術的な手法で表現することで、レコーディングに音楽的な魅力を持たせることができます。
レコーディング現場では、技術的な問題が発生することがあり、そのような場合でもエンジニアに要望を伝えることで、問題を早期に発見し、対処することができます。
適切なタイミングで要望を伝えることで、修正が難しくなる前に対策を取ることが可能です。

エンジニアへの要望の伝え方

レコーディングの時に要望を伝える時は、抽象的では無く具体的に物事を伝えた方が良いです。
もちろん、エンジニアが意図を汲んでくれる場合もありますが、「何をどうしたいのか」具体的に伝えた方がレコーディングがスムーズに進行します。
特にレコーディングに関する技術的な面ではエンジニアを信頼して要望を伝えるべきです。
また、レコーディングが進んでから要望を出す事により、後になって修正や録り直しが必要となってしまうより、前もって要望を伝えエンジニアと相談しておく事をお勧めします。
ただし、途中で気付いた事や要望が出てきた時には都度エンジニアへお伝えください。
客観的な意見においてはエンジニアが力になれる事もありますので、是非ご相談ください。

エンジニアにとってプレイヤーの要望とは

プレイヤーの要望は、エンジニアにとって重要なガイドラインです。
良い作品を作り上げる点においてはプレイヤーの要望が重要と言えます。
プレイヤーからエンジニアに要望を出すことで、個性的なサウンドや、親和性の取れたサウンドをレコーディングすることが出来ます。
エンジニアがプレイヤーの音楽的なビジョンを理解し、それを具現化するために技術的なスキルを駆使してサポートすることで、最高のレコーディング結果を得ることができます。
そのためにもプレイヤーとエンジニアがコミュニケーションを取り、協力し信頼関係を築くことが重要です。

エンジニアの視点・プレイヤーの視点

レコーディング時におけるエンジニアの視点とプレイヤーの視点は似て非なる部分があります。
エンジニアはレコーディング時の技術的な側面の最適化が求められる事が多いため、プレイヤーの求める音作りやマイキング、音量などの調整など技術的な視点を持っています。
それに対しプレイヤーは自身の演奏の中で、音楽的な表現やインスピレーション表現の視点を持っています。
双方の視点は異なる部分はあっても相互の理解とコミュニケーションでレコーディングを進めることでより良い作品を生み出す事ができます。
プレイヤーならではの視点の要望もまずはエンジニアに伝える事で、技術的なフォローによってより良い結果を得られると思います。

まとめ

レコーディングの時にエンジニアへ要望を出す事は決して恥ずかしい事ではありません。
CPR STUDIOのエンジニアはプレイヤーとしての知識や経験があるのでどのような要望も一度お伝えいただければ必ずお力になれると思います。
どのような要望でも伝えてみなければ分からない事ばかりなので、一度伝えてみてはいかがでしょうか。

そしてレコーディングの前段階として、楽器の状態などが不安な場合、またご自身でのギターやベースの調整が難しい場合はCPR STUDIOの1階にギターリペア工房DNS-Draw a New Sound-を併設しており、DNSでリペアマンによる調整を行ってから完璧な状態でレコーディングを行えます。(DNSのご利用の際はご予約をオススメします)
もちろんレコーディングの面でも、皆さんの作品を素晴らしい作品に仕上げるようにエンジニアがお手伝いさせて頂きます。
要望やご相談があればお気軽にお伝えください。
そして今回ご紹介した情報が皆さんのレコーディング作業において参考になれば何よりです。

初回限定レコーディングパック【6時間30,000円、8時間36,000円】を2023/10/1から2023/12/31まで実施！！

初回限定レコーディングパック【6時間30,000円、8時間36,000円】を2023/10/1から2023/12/31まで実施！！

CPR STUDIOを初めてご利用頂く方に、抜群の費用対効果をもたらす初回限定レコーディングパックを2023/10/1から2023/12/31まで実施します。
様々なジャンルを網羅するエンジニアがビンテージ機種から最新機種まで商用スタジオ機材をフル活用したレコーディングサービスを是非この機会に！！

コストパフォーマンスに優れた初回限定レコーディングパックとは

レコーディング時間内ではレコーディングやミックス、マスタリングから、アレンジやシーケンス(同期)制作も行う事も可能でお客様に合わせた自由度の高い内容でご利用頂けます。
当スタジオは山手線沿線・田端駅という立地にあるため非常にアクセスしやすく、移動や機材の運搬面でも優れております。
特にレコーディングでは移動や機材運搬がプレイヤーの負担となるため、負担が減る事でよりレコーディングに集中する事ができます。
電車の時間も山手線沿線のため遅くまで余裕があり、時間にとらわれず安心して良いテイクを録る事ができます。

●初回限定レコーディングパックご利用条件
・当スタジオを初めてご利用になる方が対象となります。
・スタジオ代、エンジニア代込。(オプション楽器は別途)
・2023/10/1から2023/12/31までの土日祝日を除く平日(11:00～17:00(6h)、11:00～19:00(8h))がご予約日の対象となります。
・時間内であれば録音、ミックスダウン(ピッチ修正、ハーモニー作成、ドラムタイミング修正含む)、マスタリングまで行います
・複数日予約の場合、初回ご利用日のみキャンペーン適応となります。
・延長の場合、通常料金となります。
・料金は税込での記載となっております。

初めてのレコーディングを安心して行える理由

初回限定レコーディングパックは初めてCPR STUDIOをご利用頂く方に最適なレコーディングパックとなっており、レコーディング初心者の方であってもエンジニアがリードする事によって迷う事なくレコーディングを進める事ができます。
また初めてレコーディングスタジオをお使いになる場合でも、CPR STUDIOではレコーディングに必要な機材を取り揃えており、初回のお客様であっても必要最低限の機材をご持参いただければドラムやアンプといったバンドレコーディングの機材を持参しなくともレコーディングを行う事ができます。
常設機材はこちらを参照してください。

初回のレコーディングでは不安もあると思いますが、経験豊富なエンジニアが進行、プロデュースしますので安心してお任せいただければと思います。
勿論、レコーディングに関して何か気になる点や困った事があればお気軽に何でもご相談ください。
ご一緒にお客様の求める理想の作品を作成させていただきます。

また取り揃えているギターアンプのメンテナンスは、数々のレコーディングスタジオやプロのアーティストも使用する機材に精通している業者に任せているため常に最高の状態となっております。
機材面に関してはサウンドに直結する部分なので、そのサウンドは必然的に仕上がった作品にフィードバックされています。
このように最高の機材を取り揃えている事から、安心してレコーディングを行う事ができます。

まとめ

ご興味をお持ちいただいた方は、お気軽にお問い合わせください。
収録したい楽曲数やパート数をご連絡頂ければ、必要なご予約時間数なども提案させて頂きます。
当スタジオのエンジニアは常に世の中のトレンドである新しい音楽をキャッチしており、お客様の求める楽曲をより良い仕上がりにする事ができます。

初回限定レコーディングパックは本格的なレコーディングを行う方には最適なプランとなりますので、これからレコーディングを検討している方には是非ご利用頂きたいと考えております。
皆さまからのご連絡をお待ちしております。

ベースアンプ(AMPEG SVT 4PRO)を導入しました。

真空管プリアンプとソリッドステートパワーアンプによるウォームで豊かなトーンを再生でき、多くのプロのベーシストに愛用されてきた定番ベースヘッドアンプを導入しましたので紹介します。

ベースサウンドとして確立したAMPEG SVT-4PROとは

高い出力と多様な音作りの機能を持ち、多くのベーシストに愛用されているベースヘッドアンプ(AMPEG SVT-4PRO)を導入しました。
SVT-4PROはプロフェッショナルな使用に耐える1200Wの出力を持ち、アンプの前段には真空管プリアンプが組み込まれています。
パワーアンプはソリッドステートで構成されており、高いパワーと安定性が提供されています。
真空管プリアンプとソリッドステートのパワーアンプのハイブリッドアンプは、アナログとデジタルの長所を組み合わせた優れたアンプとなっており、信頼性や携帯性に長けています。
SVT-4PROには独自のチューブドライブコントロールが備わっており、クリーンからオーバードライブまで、幅広いトーンを調整できます。
そしてEQセクションではBASS、MIDDRANGE、TREBLEなどのパラメトリックイコライザーを備えており、細かなトーン調整が可能となっています。
背面部分のアウトプットジャックには1/4″およびNeutrik speakONジャックを採用している事からも、現場使用を想定した作りを伺えます。
真のSVTの伝統を継承したAMPEG SVT-4PROは数多くのベーシストに愛されていることから、重要性はとても高く唯一無二の存在であると言えます。

AMPEGはアメリカ・ワシントン州のウッデンヴィルに本拠をおくアンプメーカーです。
エレキベース用アンプをメインで作成していますが、エレキギター用やアップライトベース用のアンプの制作も行っています。
ベースアンプヘッドSVTシリーズの歴史は、1969年に300Wの真空管アンプヘッドSVT-300が初めて発売されました。
1986年にはSVT-300のデザインを踏襲したSVT-CL(Classic SVT)が発売され、1995年にSVT-4PROが発売され、1998年にSVT-4PROと同様真空管プリアンプとソリッドステーとパワーアンプで300W仕様のSVT-3PROが発売されました。
以降も2005年にSVT-VR、2009年にSVT-7PRO、2010年にSVT-CL/VRが発売されました。
AMPEGのSVTシリーズは様々なシリーズが存在しますが、サウンドや出力等研究が重ねられメーカーの試行錯誤によって数々の製品が生み出されています。
発売から年数が経っていますが、SVT-4PROは音の良さに定評があり今でも愛されているベースヘッドアンプとなります。

AMPEG SVT-4PROの表現する多彩なサウンドキャラクター

AMPEG SVT-4PROはウォームで豊かなトーンを特徴としています。
真空管プリアンプにより、アナログなサウンドが生み出され、ロックやフュージョン、ジャズなどのスタイルに向いていますが、ジャンルは選ばず素晴らしいサウンドを出す事ができます。
また、高い出力とパワフルなサウンドにより、低音の迫力ある演奏が可能となっています。

コントロール部分では、様々な調節が可能となっているので音作りにおいてかなり細かく調整する事ができます。
特殊機構として、ULTRA HI / ULTRA LOスイッチにより高周波域・低周波域のブースト、BASS・MIDRANGE・FREQUENCY・TREBLEでは特定の周波数域のレベルブーストができ、9BAND GRAPHIC EQで特定の周波数域のレベルのブースト・カットをする事ができます。
また、フットスイッチでの切り替えで9BAND GRAPHIC EQをセカンドEQとして使用することもできます。

キャビネットは同社AMPEGのキャビネットをはじめ、様々なキャビネットに柔軟に対応できます。
CPR STUDIOではベースアンプのキャビネットとしてTRACE ELLIOT 1048Tを常設しており、こちらも非常に相性の良い組み合わせとなっています。

まとめ

CPR STUDIOには数多くのアンプをご用意しており、SVT-4PROはベーシストにとってジャンルを選ばず幅広い柔軟性を持ったアンプになっています。
様々あるベースアンプの中で、特長的なファットでウォームAMPEGらしいラウンド・サウンドはSVT-4PROにしか出せません。

CPR STUDIOではSVT-4PROのメンテナンスを定期的に行っているため、リハーサルスタジオと併用しているスタジオとは異なり、音のへたりというような心配は一切有りません。
定番とも言えるベースアンプヘッドで、素晴らしいベースサウンドを引き出すSVT-4PROを是非ご利用ください。

THEO NOVA『Sunrise』にレコーディング、ミックスダウン、マスタリングで参加しております。

THEO NOVA『Sunrise』にレコーディング、ミックスダウン、マスタリングで参加しております。

THEO NOVA『Sunrise』

2023/9/1(金)THEO NOVA最新曲リリース
『Sunrise(サンライズ)』
2023.9.1(fri)国内&海外各ストアにて配信開始
https://www.tunecore.co.jp/artists?id=313622#r519262

●THEO NOVA Official
https://twitter.com/THEONOVA1
https://www.instagram.com/theonova1

レコーディング時のチューニングの重要性について(ギター編)

昨今ではスタジオでのレコーディングや、自宅等でレコーディングを行う宅録も増えてきていると思います。
そんなギターのレコーディングの時に、必ず欠かせないのが楽器のチューニングです。
厳密には解放弦のチューニングだけではなく、オクターブチューニングまでしっかりと合わせておく事が重要です。
今回は「ギターのチューニング」という事に焦点を当てたティップとなります。

レコーディング時におけるチューニングの重要性

昨今ではシーケンスを使用した楽曲が多くなっているので、特にギターのチューニングが大切になっています。
シーケンスは100%チューニングが正確なので、ギターのチューニングが合っていないままレコーディングしてしまうと、シーケンスとギターのピッチのズレが顕著に分かってしまいます。
レコーディングで録音したギターのチューニングが合っていない場合は、MelodyneやAuto-Tune、WAVES Tune等で補正は可能ではありますが、修正作業は時間が掛かってしまい効率的ではありません。
また、ギターの同時に鳴っている弦の音の一方を修正ということは不可能ですし、特定の弦の音だけを修正するという作業も効率的ではありません。

ギターは弦が6本(多弦ギターの場合はそれ以上)存在しているため、弦1本1本のチューニングがしっかりと合っていないと、ある特定の弦を弾いた時だけチューニングが狂った状態となってしまいます。
例えば1弦だけチューニングが合っていない状態でレコーディングをしたとします、その場合4〜6弦中心のリフやオブリは問題ないですが1弦を使ったフレーズになった途端にチューニングが狂っているように聞こえてしまいます。
そしてより顕著なのは、オクターブのフレーズの時です。
大前提としてオクターブチューニングが合っているとして、1弦のチューニングが合っていないまま1弦と3弦のオクターブフレーズを弾くと、妙な音のズレが発生し非常に何とも言えぬ不安定なピッチの音となってしまいます。

レコーディングの事前準備

レコーディングに当たり、前日に新品の弦に交換をしておくとチューニングは安定します。
当日の弦交換でも良いですが、前日までの弦交換を行うと弦がしっかりと伸びてチューニングの安定感が増します。
弦を交換する時も、単純に張り替えてチューニングだけではなく、各弦をしっかりと伸ばしてからチューニングをする事が大切です。
弦の交換の後レコーディングまでチューニングをした状態にしておく事で、ネックの状態・ギター全体の状態の維持ができます。
そして弦にも種類がたくさんありますが、ELIXIRのようなコーティングされた弦であればレコーディングで1日持ちますので、新品状態の弦の音を維持したい場合にはコーティング弦がおすすめです。

レコーディング中に気にすべきポイント

ギターのチューニングの重要性については先に記載した通りですが、ギターのチューニングをしっかりと行うことでレコーディングがスムーズに進行でき、まとまりがあり聞き心地の良い曲をレコーディングする事ができます。
特にギターは弾いている中でチューニングが狂ったり、気温などにも左右されやすいので、レコーディングの時はこまめにチューニングをする事が必要です。
チューニングの時間は掛かるにしても、ギターのピッチ修正の時間よりは短いので必ずこまめにチューニングをしましょう。

また、ギターやベース(他にもチューナーを使用する楽器)がチューニングをする場合は、全員で同じチューナーを使用するべきです。
メーカーによって大きな差はないと思いますが、楽器ごとのチューニングのズレを無くすためにも同じメーカー、できれば同じチューナーを使用してチューニングする方が良いと言えます。
そして最近では楽器用のチューナーはクリップ型が多くありますが、振動や周囲の環境で左右されてしまうため、また精度のためにもギターからのシグナルをしっかりと検知できるメーター型チューナーをおすすめします。
チューナーの精度もメーカーや物によって様々ですが、ピッチの正確性を求められるレコーディングの現場ではより精度の高いチューナーの方がおすすめです。

まとめ

レコーディングは録音した音が残るものなので、最高の状態で最高の音を録音できるように、下準備としてチューニングを正確にしっかりと行う必要があります。
CPR STUDIOではチューニングに関して特にシビアに考えているので、感度と速度に定評のあるラック式のKORG DTR-1を導入しています。
また、ギターやベース以外にも、ウクレレ・バンジョー・バイオリン等の弦楽器、木管・金管楽器、シタールやバグパイプ等の民族楽器など、様々な楽器に対応するPeterson StroboPlus HDの用意もあります。
こちらは様々な楽器に対応はもちろん、0.1Hz単位で390Hz～490Hzの範囲の設定も可能なのでかなり厳密なチューニングも可能となっております。

楽器の状態などが不安な場合、またご自身でのギターやベースの調整が難しい場合はCPR STUDIOの1階にギターリペア工房DNS-Draw a New Sound-を併設しており、DNSでリペアマンによる調整を行ってから完璧な状態でレコーディングを行えます。(DNSのご利用の際はご予約をオススメします)
もちろんレコーディングの面でも、皆さんの作品を素晴らしい作品に仕上げるようにエンジニアがお手伝いさせて頂きます。
そして今回ご紹介した情報が皆さんのレコーディング作業において参考になれば何よりです。