高域の特性を利用した使用方法 マイクプリの特性を生かしたマイクプリ選びは必須であり、AMEK 9098EQの特性を最大限に生かした当スタジオでの使用方法をご紹介します。 まず最も使用頻度が高いボーカルにはAMEK 9098EQとコンプレッサーにUREI 1176 Silver Face(Rev.H)を併用して音抜けが良くキレのあるサウンドへ。 UREI 1176 Silver Face(Rev.H)の持ち味である腰が高いコンプレッションがAMEK 9098EQとの相性が良く、収録時のモンタリングにおいてもニュアンスが取りやすいと好評を頂いております。 ボーカルに必要な帯域を充実させて他ソースを被る帯域は機材を通すだけでも整音されるので、シンプルな楽曲から音数が多い楽曲においておボーカルが自然と一歩前に聞こえます。 また録り音の段階でしっかりトリートメントされているのでミックスの際にプラグインでのEQ処理も少なく、ナチュラルな仕上がりも特徴の1つです。 アコースティックギターにはAMEK 9098EQからUniversal Audio 1176LNで密度のある中域に整えてから、更にAVALON DESIGN AD2044で嫌味のない高域に纏めて透明感を付加する事で、ギターの膨よかな倍音と心地良いエッジが共存したサウンドに。 またスネアサイドにAMEK 9098EQで被りで生じるハイパスで低域をカットしシェルピングで高域を持ち上げてから、TUBE-TECH CL1Aでコンプレッションする事でスネアの存在感を引き立てるざらつきを余す事無く収録します。
まとめ
多くのエンジニアを魅了させるからこそ定番機種と呼ばれる理由であり、発売されて20年以上経った今でも『AMEK 9098EQ』のオンリーワンサウンドに多くのエンジニアは魅了されています。
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