ギター(Gibson Les Paul Custom Black Beauty 1991年製)を導入しました。
Gibsonブラックビューティーの愛称で知られるLes Paul Custom、Les Paul Standardとはまた違った魅力のあるLes Paul Customは、往年のファンも多く長年愛されているギターです。
今回は1991年製Gibson Les Paul Custom Black Beautyを紹介します。
Gibson Les Paul Customの歴史
Gibson Custom Shop正式発足前、通称「Pre Historic」として根強い人気を誇る1991年のCustom Shopモデルとなります。
特にこの時期は、ギターに使用されている木材の質がとても良い時期でした。
今の令和の時代では、山や森や木々が枯渇してしまっているため、特にギターに必要な良い木材を調達する事が難しくなっています。
1991年は現代と比べて数多く良い木材が採れた時代のため、どのギターを見ても質の良い木材が使用されていたりします。
Gibson Les Paul Customの成り立ちは、1954年にLes Paulの高級機種として発表されました。
発売当初はリアがP-90、フロントがアルニコVの組み合わせだったのでLes Paul Standardとは異なるサウンドが想定されていました。
1957年からはハムバッカーが3基搭載されたモデルが発売されました。
1960年に一度生産中止となりましたが、1968年に生産が再開されています。
その後の1969年にはGibson社が買収された事により、仕様が大きく変更されたのです。
ヘッドは従来よりも大きくなり、ネックは3ピースとなり、1977年まではマホガニーと薄いメイプルの三層構造のパンケーキと呼ばれるボディバックの仕様となりました。
1974年にはLes Paul 20周年記念としてブラック、ホワイト、チェリーサンバースト、ハニーバーストの4色のLes Paul Customが発売されました。
1986年にはGibson社が投資家グループに売却されたことをきっかけに、品質の見直しが測られました。
Les Paul Customはヘッドは元のサイズとなり、メイプルトップマホガニーバックボディ、マホガニーネックの仕様に戻りました。
2004年以降はカスタムショップのみで生産されるようになっています。
ブラックビューティーとは?
Gibson Les Paul Customが「ブラックビューティー」と呼ばれるようになったかですが、1954年の発売当初はSprague社製160P 0.47μF/400vというコンデンサの愛称からと言われています。
このコンデンサは見た目の色が黒色で通称「ブラックビューティー」と呼ばれているため、このコンデンサを使用したギターなのでGibson Les Paul Customがブラックビューティーと呼ばれています。
ですが他にも由来の説が多くあり、1958-1960年までに制作されたオールマホガニーのLes Paul Customをそう呼ぶ場合もありますし、年代やスペックに捉われず黒いLes Paul Custom全般を「ブラックビューティー」と呼ぶ事もあります。
ですがGibson社の意図を汲むと「ブラックビューティー」と呼べるのはGibson Les Paul Customのみだと思います。
見た目などの特徴
Les Paul Standardの仕様と同様に、セットネック構造となっています。
これによりロングサスティーンが得られ、マホガニーバック・マホガニーネックの恩恵で豊かなサウンドを出す事ができます。
ハードウェアはゴールドパーツ、エボニー指板、ダイヤモンドインレイ、ブロックポジションマーク、ヘッドのスプリットダイヤモンドインレイなど、高級感溢れるルックスが魅力的なレスポールカスタム。
ボディやヘッドの淵にはミルフィーユのように層となっているマルチセルバインディングがあしらわれ、パーツはゴールドで統一されています。
カラーは伝統的な黒、白、ワインレッド、サンバーストなどが存在していて、こちらの1991年製Gibson Les Paul Customはレスポールカスタムの王道のブラックビューティーと言えます。
Gibson Les Paul Customのサウンドについて
メイプルトップ、マホガニーバック、マホガニーネックにエボニー指板と、材からも重厚なサウンドがイメージできる仕様となっています。
こちらの個体は重量が重めとなっており、レスポールらしい骨太で重厚なサウンドが得意です。
エボニー指板による、音抜けのいいトーンでありながらマホガーにの暖かく甘くメロウなサウンドが混ざり合い、ズンズンと刻みのできるロー・ザクザクしたパンチの効いたミドル・抜けの良いトレブルなど、レスポールらしいサウンドが得意です。
Les Paul Customのフレットはフレットレスワンダーと呼ばれる低くスリムなフレットが打ち込まれています。
このフレットはジャズに多用されるスライドやフィンガリングがスムーズに行えるようになっており、フレットレスギターを彷彿とさせる触り心地となっています。
GibsonのLes Paulの指板のスケールはミディアムスケール(24.75inch)となっており、Fender Stratocasterのロングスケール(25.25inch)と比べると弦のテンションは少し緩く、力を入れずとも弾きやすいギターです。
速いフレーズや歯切れの良いパッセージにもマッチしますし、個人差はあっても日本人の手や指にはミディアムスケールがかなり合っていると思います。
その他の詳細
Gibsonを代表するLes Paul Custom、歴史はGibson初期の古くからあるのモデルで、様々な遍歴を経て今の世に伝わっています。
コレクターの間でも人気の高いLes Paul Customは、状態の良い個体はなかなかありません。
1991年に制作されたGibsobのマホガニー材は本来の赤褐色のため硬質かつ低温の鳴りが素晴らしいです、質の良いマホガニーのため、硬質で重量はありますがその分木材のサウンドへの影響は顕著に現れています。
レスポール・ファミリーの最上位機種となるカスタムは、「タキシードの様な高級感」を持ち合わせており、まさにギターの最高峰と言えます。
まとめ
Les Paul Customを使用したアーティストは数多くいます。
例を挙げるとJIMMY PAGE、JOHN SYKES、ZAKK WYLDE、JAMES HETFIELD、JOHN FRUSCIANTE、JAMES IHA、MADONNA、とジャンルを問わず様々な音楽シーンで使用されている事が分かります。
Les Paul Customはその高級感、演奏性、そして豊かなサウンドは洗練されており素晴らしく、CPR STUDIOにあるMarshall JCM2000 TSL100やJVM210Hを使用すればまさに「Les Paul」という王道なリッチでロックな音色を出すことができます。
そしてCPR STUDIOにある他のどのアンプとも相性が良く、FenderのFender TWIN AMP やDeluxeのクリーンサウンドやブルースサウンドにもマッチします。
CPR STUDIOでは今回ご紹介した1991年製Gibson Les Paul Custom Black Beautyのレンタル(要予約)も行っております。
是非お試しいただきたい極上の一本、1991年製Gibson Les Paul Custom Black Beautyをご紹介しました。
【CPR STUDIO】
HP:https://cpr-studio.jp/
Twitter:https://twitter.com/cpr_studio
Facebook:https://www.facebook.com/Cprstudio/
Instagram:https://www.instagram.com/cpr_studio_jp/
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCNDqi4o6aFQCaBRXsEyj4eQ