ベースは楽曲の低域を支える要でありながら、レコーディングでは意外と選択肢の多い楽器です。DIを使ったライン録りとアンプ収音、どちらを選ぶか、あるいは両方を組み合わせるか。CPR STUDIOでは、バンドのサウンドに合わせてこの組み合わせを柔軟に使い分けています。今回はベース録音の基本と、ハードロック/メタル系バンドに向けた音作りのポイントをご紹介します。
DIを使ったライン録りの基本
ベースのライン録りでは、Avalon Design U5やRadial JCRといったDI(ダイレクトボックス)を使い、楽器の信号をクリーンかつ正確にオーディオインターフェースへ送ります。特にAvalon Design U5は真空管を使わない設計ながら解像度の高いクリアな音色が特徴で、後からアンプシミュレーターやプラグインで音作りをしたい場合や、ミックスの自由度を確保したい場合に重宝します。ライン録りは環境音の被りがなく、テイクを重ねてもタイトな低域を維持しやすいのもメリットです。
アンプ収音とのパラレル録りで生まれる説得力
ラインの正確さに、アンプ収音ならではの空気感や歪みのニュアンスを足したいときは、パラレル録りが有効です。CPR STUDIOではAmpeg SVT-4PROやDarkglass Alpha Omega 900といったベースアンプを、AKG D112やAUDIX D-6でマイキングして収音します。Shure SM57やSennheiser MD421MK2は本来ギターやドラム向けで低域収録には不向きなため、ベースアンプの収音には使用しません。D112やD-6は低域の量感としっかりした音圧を捉えられるため、ラインの音と混ぜることで輪郭とパワー感を両立したベーストラックに仕上がります。
ハードロック/メタル系の重厚な歪みベースサウンドの作り方
ハードロックやメタルでは、ギターと分離しながらも低域の重さを感じさせるベースサウンドが求められます。Darkglass Alpha Omega 900は歪み回路を内蔵しており、ハイゲインなギターに埋もれない攻撃的な歪みベースを作りやすいアンプです。ライン録りしたクリーンな信号と、歪ませたアンプ収音の信号を別トラックとして残しておくと、ミックス時に歪みの量を後から微調整でき、疾走感のあるダブルキックのリズム隊にも負けない低域を組み立てられます。
【CPR STUDIO】
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