マイク選びは、価格や知名度だけで決まるものではありません。声量、音域、楽器、部屋の響き、マイクとの距離、曲中で担う役割によって適した選択が変わります。CPR STUDIOでは、初心者には実際に音を比較しながら違いを説明し、経験者には指向性、近接効果、過渡応答、複数マイクの位相まで含めて収音方法を組み立てます。
ボーカルは声と楽曲に合わせて選ぶ
ボーカル録音では、Neumann U87Ai/U67、AKG C414B-XLS/ST、Sony C-800G、JZ Microphones Flamingo Standardなどを候補に、声の明るさ、厚み、子音、距離感を比較します。小さな息遣いを生かす歌唱、芯のあるポップボーカル、声量差の大きい歌唱、ナレーションなど、目的に応じて距離と角度を調整します。マイクだけでなく、ポップガード、立ち位置、ヘッドホン返しも歌いやすさに直結します。
ギターアンプは複数マイクの役割を分ける
ギターアンプ/キャビネットの収音では、SHURE SM57、SENNHEISER e609、AKG C414B-XLSを組み合わせ、必要に応じてRoyer Labs R-121も使用します。コーン中央のアタック、外周の厚み、距離を取った空気感を別々に捉え、位相を確認しながら混ぜます。1本で完成させる方法と複数本を残す方法は、音色と後工程に合わせて選びます。
ドラムはパーツごとに目的を決める
キックは中にAUDIX D-6、外側にAKG D112、サブキックにYAMAHA SubKick。スネアはSHURE SM57やTelefunken M82、高域の補助にAKG C451B、ボトムにAUDIX I-5を使用できます。タムはSENNHEISER MD421MK2またはAUDIX D-2、フロアタムはMD421MK2またはAUDIX D-4、オーバーヘッドはAKG C414Bのステレオ、ルームはNeumann U87Aiのステレオを基本候補として、必要な像に合わせて選びます。
マイク一覧は選択肢、答えは試聴で決める
ポップス、ロック、ジャズ、アコースティック、ナレーションなど、同じ機材でも求める距離感は異なり、設置位置が数センチ変われば音も変わります。録りたい音の言葉、参考音源、後のミックスで必要な自由度を共有し、最小限で明確な収音か、複数の選択肢を残す収音かを判断します。