アウトボードは、マイクやライン信号をDAWへ入れる前後で音量、ダイナミクス、帯域、質感を整えるための機材です。重要なのは「通せば良い音になる」という考え方ではなく、録音時に確定すべき処理と、後から変更できるよう残す処理を分けることです。CPR STUDIOでは、曲、演奏、マイク、完成像に合わせて必要な機材と設定を選びます。
録音時の処理は演奏を支える範囲で
マイクプリアンプは信号を適切なレベルへ増幅し、機材ごとの応答や質感も録音結果に影響します。コンプレッサーやEQを録音時に使う場合は、ピークを安全に扱い、モニターしやすい状態を作りながら、取り返せない過度な処理を避けます。初めての方には、どの変化を録音へ確定し、どの変化をミックスダウンへ残すのかを説明します。
経験者にはゲイン構造とヘッドルームを共有
複数段の機材を通すときは、各段の入力レベル、出力レベル、ノイズ、ヘッドルームを確認します。特定の質感を得るために入力を押す場合も、最終段で単にレベルを下げるだけではなく、トランジェントと歪み方を聞きながら判断します。並列処理や複数マイクを使う場合は、レベルだけでなく位相とレイテンシーも確認します。
機材名より、使う目的を決める
ボーカルやナレーションのピークを穏やかにしたい、アコースティック楽器の立ち上がりを自然に残したい、ベースの音程を見せたい、ドラムのアタックを調整したい、ステレオ素材をまとめたいなど、目的を言葉にすると選択が明確になります。使用する機材と設定は音源・演奏・収録方法によって変わるため、具体的な構成は予約時または当日の音出しで決定します。マイクの選択肢はマイク、録音全体の流れはレコーディングをご確認ください。
処理前の安全な素材も残す
必要に応じて未処理の信号やDIも同時に残し、後工程で判断を変更できるようにします。音を決め切る録音と、選択肢を残す録音のどちらが適切かを、制作スケジュールと完成像から選びます。